漢方内科
漢方内科
など
漢方は7世紀ごろより中国から伝来した医学をもとに、日本の風土や日本人に合った医学として発展してきた日本の伝統医学です。江戸時代までは日本の一般的な医療でしたが、時代が明治に移りますと当時の政策や時代背景から一時は風前の灯となりました。しかし、幕末~昭和時代の医師や薬剤師などの尽力により、現在は保険診療で漢方薬を処方できるようになりました。このことは世界に誇ることのできることだと思います。
悩み事があると食欲がおちたりすることは時にあることかと思いますが、漢方では心と体は一体(心身一如)と考え、臓器を独立したものとはとらえません。ですので、同じ病名や症状でも、それぞれの患者さんによって処方されるお薬も異なってくるため、漢方はオーダーメイド医療のひとつと言えるでしょう。
「病」というのは、いろいろな要因が複合的に関係して一つの表現型としてあらわされたものだとも考えることができます。漢方では病としてあらわされる前段階の「未病」に対してもアプローチが重要と考えます。お薬以外にも、患者さんが少しでもお元気で過ごしていただけるような養生法などについても適宜、ご提案いたします。
西洋医学的なアプローチとは異なるアプローチをすることによって、「不調はあるが西洋医学的には診断がつかない、検査で異常が指摘されない」などの患者さんにも対応が可能なこともあります。ちょっとした不調が大きな病気につながることもございます。お気軽にご相談ください。